最近、興味が沸いてきているのが「キャブコン」です。
バンクベッド(運転席上にあるリーゼント型ロフト)はもちろん、マルチルーム(洗面所)、最近だとルームエアコンなんかも標準装備されていて、もうここで住めますよ(実際に住んでる方も見えますね)が実現できる夢のマイモーターホームのことです。
まだハイエースのバンコンを買って2年も経っていないペーペーが何を言っているんだと思われますが、5年後、10年後を考えたときにいずれは快適なキャンピングカーで当てもない旅をしてみたいと考えるようになってきました。
こんにちは、ユージです。
今日は今時のキャブコンについて調べてみましたので私なりに紹介してみたいと思います。
目次
キャブコンってどんな車?
キャブコンの外見の主な特徴としては以下ではないでしょうか。(主観ですが…)
- でかくて背が高い(2.5mは軽く超え、3mを超える車両もあります)
- リーゼント?(いわゆる運転席上にあるバンクベッドと言われるもの)
- 全体的に白っぽい(色あせると黄色みが掛かってくる?)
このようなイメージがありますね。
理由はもちろんあります。
背が高い、大きいというのは、室内空間をより大きくするためであり、中で暮らすための椅子やテーブルはもちろんのこと、寝るためのベッドや料理を作るためのキッチン、トイレやシャワーなんかも付いている車もあります。
そして背が高いということは、かがむ必要が無く車内で立てるんです。
いくら大きなアルファードやハイエースと言えども、そのままでは立つことはできないと思います。(ちっちゃな子供までですね)
自分の部屋の中で立てないことを想像すると大変さが分かりやすいかもしれません。
例えば、座ったまま着替えるのって大変ですよね。
次にリーゼント、運転席上部で大きく前のめりに出ている部分ですね。
ここはベッドにすることができ、荷物も置いたりできるもう一つの空間、いわゆるロフトのようなイメージです。
うまく有効活用するために生まれた素敵なアイデアだと思います。
これはバンクベッド(Bunkbed)と言って語源は2段ベッドの意味らしいですが、キャンピングカーの世界では、運転席・助手席上部に架装されたベッド部分を指すようです。
小窓があったり少し高い位置も相まって、他と隔離された空間はまさに秘密基地そのもの、いつでも童心に戻れそうな素敵な空間です。(笑)
全体が白っぽいイメージの多いキャンピングカーですが、これは素材がそもそも違うとのことです。
車というのは一般的に金属でできており、金属の上に塗装しており、色々な色の車がありますね。
キャンピングカーというのは室内で快適に過ごすため、断熱に力を入れています。
金属でできた車というのは、熱を通しやすいため、夏は暑く、冬は寒いです。
キャンピングカーはFRP(繊維強化プラスチック)という素材を使っていることが多く、このFRPの表面のコーティングが白い素材なんです。
素材そのままを使うことが一般的で、これが白のイメージに繋がっているようですね。
とても頑丈で、傷もつきにくく、断熱にも優れていることから、多くのキャンピングカーでFRPが採用されています。
あと、断熱という意味では、白は黒と違い、熱を吸収しにくいことから採用されることも多いです。
と、色々書いてみましたが、以下のサイトに詳しく紹介されていますので、こちらを参考にしてみてください。(笑)
色々なキャブコンのサイズ
キャブコンと言っても、色々な大きさの車両があります。
日本でよく見かけるキャブコンのサイズは全長が5m、幅が2mのものが多いのではないでしょうか。
海外のキャンピングカーですと、6mや7mクラスなんかがざらにあり、もはやバスでは?と思うのもあります。
駐車場に止める際の一つの目安になるのですが、大体全長は5m、全幅2mが多いようです。
また、フェリーに載せる場合も5mを区切りに車両運賃が変わることもあるようです。(フェリー会社によります)
このことから、5m×2mといった目安が定着していったのではと思います。
ベース車は、トヨタのカムロード(トヨタのダイナ 1tトラックをイメージすると近いですね)やマツダのボンゴが多いですね。
※残念ながらマツダ ボンゴは2020年に販売終了です
よく目にする大型ミニバンにトヨタのアルファードがありますが、全長4.95m、車幅1.85mあり、私が所有しているハイエース(ワイドミドル)は全長4.84m、車幅1.88mで、結構サイズが近く、キャブコンもそこまで大きくないんですね。
キャブコンは高さがあり、箱型で面が大きいことから、視覚的にも大きく見えるのだと考えます。
私もキャブコン見た瞬間、でかって思います、ハイエースなんか小さい小さい。(笑)
キャブコンの車幅は2m前後ありますので、狭い道は厳しいよ、という声も出てくると思います。
が、もともと一般車両は車検証に書かれている全幅からミラー部分が左右に15cmくらい飛び出しています。
アルファードのミラーtoミラーは実は2.2m超…、実のところ、そこまで気にする必要も無いとのことですね。
まぁこれはあくまで素人が集めた色々な記事からの意見や情報がもとで、実際に試乗してみないと分からない部分ではありますが、数値でみることで、見た目だけで乗りにくそう、といったイメージが良い方向に変わってくれれば良いのかなと考えます。
カムロードでも色々な車がありますよね
日本のキャブコンで一番多く乗られているといわれるトヨタカムロードですが、これまたビルダーさんによって全然違ったりします。
現在のカムロードベースの主なビルダーさんを挙げてみますと
- ANNEX(アネックス)
- AtoZ(エートゥーゼット)
- キャンパー厚木
- CAMPING WORKS(キャンピングワークス)
- DIRECT CARS(ダイレクトカーズ)
- TACOS(タコス)
- 東和モータース
- NUTS RV(ナッツRV)
- VANTECH(バンテック)
- Funluce(ファンルーチェ)
- MYSミスティック
- ヨコハマモータース/LTキャンパーズ
です。(2021年のキャンピングカーフェアの出展内容からも参照していますが、もし抜けていたらごめんなさい)
ざっと12社出てきましたね。
この中から自分にあった車選びをしていくわけですが、どうやって調べていけばいいのか自分なりに考えてみます。
キャブコンの絞り込み
絞り込み方にはいくつかのポイントがあります。
まずは外観やレイアウトで自分好みのタイプを絞っていくのが良いのではないかと考えます。
- サイズ(全長や車幅)
- マルチルームの有無
- 常設ベッドの有無
- エントランスの位置
サイズ(全長や車幅)
運転のしやすさや、駐車場の止めやすさなどから、まず車両サイズが重要になると思いますね。
カムロードのキャブコンの場合、全長が4.8m~5.3mで、車幅が1.8m~2.2mのサイズが用意されています。
トヨタミニバンでいうと、ノア/ヴォクシー~アルファードくらいの感覚に近いかもしれません。
全長5m以内のキャブコンですと、以下になります。
ビルダー | 車名 | 全長(mm) | 車幅(mm) | 全高(mm) |
---|---|---|---|---|
AtoZ | ANTHONYシリーズ | 4980 | 1910 | 2850 |
キャンパー厚木 | Puppy480/Puppy FullHouse | 4850 | 1740 | 2750 |
CAMPING WORKS | Orbis α | 4990 | 2030 | 2930 |
Funluce | Iguazu | 4990 | 2080 | 2910 |
MYS ミスティック | ANSEIE | 4985 | 1980 | 3000 |
NUTS RV | CREA 5.0シリーズ | 4990 | 2080 | 2910 |
NUTS RV | CREA Sting 5.0シリーズ | 4990 | 2080 | 2820 |
NUTS RV | CRESSON Journeyシリーズ | 4990 | 2080 | 2900 |
東和モータース | WOHN NUEN | 4990 | 2100 | 2860 |
VANTECH | ZiL480 Skip | 4850 | 1980 | 2960 |
VANTECH | CORDE Leaves/Bunks | 4990 | 1980 | 2960 |
VANTECH | CORDE Rundy | 4995 | 1980 | 2960 |
TACOS | with | 4980 | 1995 | 2800 |
※ANTHONYシリーズは4WD選択時、全高が2900㎜になります
一番小さいキャブコンですと、キャンパー厚木さんの「Puppy480」やVANTECHさんの「Zil480 Skip」が当てはまりますね。
http://www.camperatsugi.com/puppy480debuted/ Puppy480
https://www.vantech.jp/lineup/zil481skip/ ZIL480 Skip
全長が5mを超えるキャブコンは以下になります。
ビルダー | 車名 | 全長(mm) | 車幅(mm) | 全高(mm) |
---|---|---|---|---|
ANNEX | LIBERTY 52DB/52SP | 5230 | 2040 | 2880 |
DIRECT CARS | TRIPシリーズ | 5150 | 2160 | 3000 |
Funluce | Yosemite | 5225 | 2040 | 2830 |
ヨコハマモータース LTキャンパーズ | REGARD/REGARD NEO+ | 5350 | 2000 | 2800 |
NUTS RV | CREA 5.3シリーズ | 5190 | 2080 | 2910 |
NUTS RV | CREA Sting 5.3シリーズ | 5190 | 2080 | 2820 |
東和モータース | WOHN EXCLUSIVE | 5190 | 2100 | 2860 |
VANTECH | ZiL/ZiL 520/Zil Noble | 5160 | 2110 | 2940 |
TACOS | with525 | 5250 | 2000 | 2840 |
※2021年8月にウェブから収集した情報となります。
情報は常に変わる可能性があるため、最新の情報は各ビルダーさんにお問い合わせください。
マルチルームの有無
キャンピングカーには、その中にいれば家と同様に生活できるレベルが求められます。
その中でも、マルチルームがあるかはないかが一つのポイントと考えます。
まず、マルチルームって何?ということですが、一番イメージしやすいのがトイレですね。
ワンルームマンションですと、トイレとバスがセットになったユニットバスなんかが付いていることが多いと思います。
いやいや、一人暮らしはトイレ、風呂は別だった、なんてこともあるかもしれませんが…。(私も大学時代はトイレ、風呂が共同の下宿に住んでいました)
この空間があるかないかで、トイレへの依存度がかなり変わると考えます。
まぁ、日本の場合、道の駅など、少し探せば無料のトイレは至る所ににあるので、無理してトイレを載せる必要もないですが、旅行計画なんかはかなり自由が利くようになるのではないでしょうか。(用を足したあとのブラックタンクの処置の問題はありますけどね)
一考の余地があると思います。
ちなみに、上記で挙げた車両でマルチルームが無いものを挙げますと、
- AtoZ:ANTHONYシリーズのSPEND
- Funluce:IguazuのTypeX
- MYSミスティック:ANSEIE全般
- NUTS RV:CREA 5.0XX、CREA Sting 5.0XX、CRESSON Journey TypeX
- TACOS:with
と少なく限定的のようです。
どちらかというと、マルチルームを敢えてつけず、車内のスペースを大きくし、ゆったり過ごしたい人向けに割り切られたレイアウトの印象ですね。
常設ベッドの有無
常設ベッドがあるかどうかというのも、キャンピングカーの快適度に繋がります。
寝る前に布団を敷く、起きたら布団を畳むという生活をしている毎日している人、減っていると思います。
畳だけど万年床にしてしまっている人、そもそもベッドな人、多いと思います。
キャンピングカーでも考え方は同じです。
普段はリビングとして使っていて、寝る前に荷物の片付け、椅子を倒してシートの隙間を埋めたりのベッド展開、その後に布団を敷いたり寝袋で寝たりします。
これが結構手間なんですよね。
ハイエースも広いんですが、ベッド展開は必要なことが多いです。(二人旅など少人数に特化した場合など常設ベッドもできます)
当然、お座敷タイプにして万年床にしていれば、テーブルを置くスペースが無くなる、後部座席がそもそも使えなくなるなどの弊害が出てきますよね。(1~2人旅ならお座敷もありですね!)
しかし、キャブコンクラスの広さになれば、常設ベッドも可能になってきます。
多く見られるレイアウトとしては、車両の最後尾に2段ベッドを用意しているタイプ、次に多いのが、最後尾を幅広のベッドルームにしたタイプでしょうか。
あとは、Orbisなど、一部バンクベッドが常設ベッドにできるキャブコンもありますね。
多くのバンクベッドはダイネット(いわゆるリビングダイニング)の空間を優先していることが多く、寝るときにスペースを拡張するタイプが多いです。(拡張するとダイネット側のスペースを圧迫することも多い)
特に自称ずぼらな人は、ベッド展開が不要またはすごく簡単なものを選ばないと、後々後悔するかもしれません。
ちなみに、エントランス(車内への入り口のドア)の位置が前よりのタイプの場合、基本、後部に常設ベッドが用意できます。
リアエントランスの場合は、レイアウトの関係上、常設ベッドは難しくなります。
その分、ダイネットが広く使える、窓が大きくなるなどのメリットが出てきます。
エントランスの位置
先ほど少し挙げていますが、エントランスの位置も室内のレイアウトに大きく影響する要素になります。
エントランスで一番多いのは前よりのタイプです。
エントランスから入るとまずダイネット(シート)になり、その後ろにギャレー(いわゆるキッチン)、最後尾に常設ベッドというパターンが一番多いのではないでしょうか。
リアエントランスの場合、入るとまずはギャレー、正面にマルチルームがあることが多いです。
ここを通った後にダイネットに繋がっています。
このレイアウトだと、リアに常設ベッドのスペースが用意できないので、寝る時にベッド展開など面倒なんですよね。
多少のデメリットはあるのですが、メリットも多いようです。
一番はダイネットスペースが広く取れることです。
ギャレーとダイネットが分かれていることから、ギャレーがあるスペースにベンチ型のソファーが用意できます。
ソファーとシートをコの字型に囲んで団らんできるんですよね。
あと、ソファーとテーブルの間を埋めてしまえば掘りごたつにもなるなど、寛ぐにはもってこいのレイアウト、そのままの状態で大人一人が横になることもできるとか…。
(飲み食いしてそのままゴロ~ン、ダメなパターンが簡単にできあがります!(笑))
他にも入り口とダイネットの空間が分かれることもメリットになります。
外にいてちょっと用があったとき、ダイネットを通らなくてもギャレーやマルチルームに行ける便利さや、入り口のドアを開けても、直接ダイネットが見えないなど、プライバシーの面でも優位かもしれませんね。
リアエントランスを採用しているキャブコンは以下になります。
- AtoZ:ANTHONYシリーズのLE
- 東和モータース:WOHN NEUN DC
- VANTECH:ZiL、CORDE Leaves
ちなみに、リアエントランスの中でも2021年にモデルチェンジしたCORDE Leavesが気になっています。
(入り口からマルチルームまでがFRPになっていて、土間感覚で使えるなど、雨の日などの悪天候な時に、先に室内に入れるのはかなり使い勝手良さそうなんですよね~。)
さいごに
たった4つの要素だけでも、結構迷われると思います。(内装を言い出すとこれまたキリがない…)
家と同じで、使う人の人数や何に重きを置くかでレイアウトも人それぞれ変わるため、似た中にも色々なレイアウトが出てきます。
車という限られたスペースの中でいかに自分にあったレイアウトになのか、何が一番優先順位が高いか、不要なものは無いか、を絞り込む材料になれば幸いです。(これがなかなかできないんですけど…)
良いキャブコン選びを!(Have a nice cab-con life!)
番外:夢のキャブコンレイアウト編
Oribsのバンクベッド、Liberty 52DBの外観、CREAのフロントグリルをまとったCORDE Leavesが欲しいです。(笑)
だれか作ってくれませんかね、2年待ちくらいなら買っちゃうかもよ!(マジか)